絵本の選び方 1
太田市の幼児教育、小学受験指導 国語力思考力錬成の「泰利学舎」たいりキッズ 教室長の日々ブログ
いつもブログを読んでいただき、ありかとうございます。
あっという間に4月が過ぎ、ゴールデンウィークを迎えました。
このお休みは、普段一緒にいる時間の少ない2歳9ヶ月の息子と向き合う貴重な時間です。
本日は自宅の子ども用の書棚を整理しました。
息子は本が大好きなので、喜ぶ顔見たさに
購入したり、図書館から借りてきたりを繰り返し
いつしか、本は書棚からあふれてしまっています。
幼児コースに通われているお母様から、よく頂く質問に
「本の与え方、選び方がわからない。」があります。
皆さん本の大切さをわかっていらっしゃるようすで、
真剣なまなざしで質問してこられます。
いつも感じるのですが、
絵本の読み聞かせは、取組ではなく、
保護者様とお子様の「遊びの時間」、「一緒に一つのものを視たり聞いたりする時間」
という感覚で、お子様との時間を楽しめばよいのです。
「1日に5冊読まなきゃ、脳の発達が遅れる!!」
そのような焦りや、保護者の勝手な義務感で読み聞かせをすと
少しでも、「子どもの発達にプラスになる本」、「脳によさそうな本」
と効果効能を期待しながら、本を選んだり読み聞かせをするので、
子どもにとって、難しい、面白くない、興味のわかないものになってしまうのです。
言葉遊びや、しかけ絵本、動物や乗り物等
お母様自身が見て、楽しそうでワクワクするものを選べば良いのです。
基本的にどんな本でも構いません。
書店や図書館に並ぶ本に害のあるものはあまり感じたことがありません。
選ぶのではなく、少し表現は悪いですが、
「手当たり次第」に与えていくものなのです。
読書により、ものの名前(語彙)や用途、概念等、様々な世界の扉が無限に開きます。
大人もそうですが、読書はそこに居ながら、
時代や国、言葉や道徳、のように
たくさんの知識、語彙、たくさんの概念を学ぶことができるのです。
ですから、できるだけ多くの種類(ジャンル)を与えたいのです。
確かに良書は存在するのですが、
2歳3歳児さんであったら、
あまり内容にこだわらずに、インプット(与えて)してあげましょう。
自分の知らない世界を知り、想像の楽しさを知り
興味一杯の目が、輝きます。
幼児は「見たい・知りたい」という欲求を始めから持っています。
あまり型にはめずに、最初はお子様が興味を持っているもの
例えば、電車や動物等のお話しでいいですから、
保護者様も楽しそうに読んであげてください。
私の場合、図書館で1回に7~10冊くらいを10日から2週間のペースで借りてきます。
月に15冊~30冊程度です。
図書館で借りる本は、文字が少なく、言葉にリズムのあるもの等
たのしそうで、興味がもてそうなもの。
購入する本は、ストーリー性のあるもの(繰り返し読んで、理解を深める)
になっています。月に5~10冊程度です。
書店で求めたり、アマゾンで購入したり。中古品も状態が良ければ購入します。
3歳児くらいまでは、量を与えたいのです。
驚くほどの吸収力がありますから、与えすぎに心配する必要はまずないでしょう。
その他にも百科事典も定期的に購入しています。
興味関心と語彙数を驚異的に増やしてくれます。
中でも「ポプラディア」はジャンルごとではなく、
索引順に載っていますから、すごいです。
あ行を引けば「あ」の同頭語がずらりと並んでいます。
知らない言葉を引く(調べる)のでなく
まるで言葉のデパート。様々な言葉に遭遇するのです。
お母様も楽しみながら、やってみて下さい。
写真は今週私が実際に図書館で借りた本です。
息子は乗り物が好きなので、乗り物が主役のストーリーを毎回1冊は選びます。
その他は昔話、外国の作家のもの、ことば遊び(リズム感のあるもの)等
ジャンルが偏らないような注意はしています。
真ん中の「どこどこどうぶつ」は絵本というより知能教材で、
ヒントの言葉から絵を探す、クイズのような本でした。おもしろかったです。
この他に息子が選んだ図鑑を2冊(機関車トーマスと乗り物図鑑)を借りました。
本人が選んだものを借りるのも、本好きにする方法かもしれません。
参考になれば幸いです。