子育てで一番大切なこと…それは、「誉め育て」です。
「うちの子落ち着きがなくて、私の話を聞かないのです。」
体験や入塾時の質問で保護者様からよく聞かれる質問です。
子育ての悩みはたくさんあると思いますが、お子様がお母様の話を素直に聞くには「誉め育て」が必要です。
「誉める」と言うと、「甘やかすのではないか」や「優越感」ばかりを育ててしまうのではないかと心配される方がいらっしゃいますが、そうではありません。
できたことを誉めるのではなく、努力したことや行為そのものを誉めてあげるのです。
こんな「ダメ出し」の言葉がけをしていませんか?
お子様が自分から夕食の配膳のお手伝いをして、お皿を並べたがそれが1枚足りなかったとき、「ほら、また足りないじゃない。ちゃんと見ていないからでしょ。さっきのおもちゃの片づけも1つ残っていたじゃないの」
お母様を助ける気持ちでしたお手伝いも、こんな言葉をかけられ続けると、悲しい気持ちで終わり、いつしかお母様の話を聞かない子になってしまいます。
そして、自分はできない子だと自己否定するようになります。
自己否定感からは、やる気やチャレンジする気持ちは生まれません。
20年の教育経験で実感してきたことです。
「教える」という仕事に就いて今年で20年が経ちました。
子どもたちやる気や能力の向上を妨げているのはこのような「ダメ出し」の言葉がけであることがほとんどです。
人はどうしてもできないことの方が目につきます。
そのことを踏まえて「誉める」=「認めてあげること」が必要なのです。
先程の例であれば、まずは「手伝ってくれてありがとう」と誉めてあげましょう。
その後で「テーブルには誰と誰がつくの? 足りるかな?」と言うように、見直すことを促せば良いのです。
お母様から誉められると、存在を認められたことの後ろ盾ができ、やる気が引き出されます。
何事にもチャレンジしていこうとする積極的なお子さんに育ちます。
実際に中学、高校生で学力上位の生徒さんは、素直で自己肯定感が強い生徒さんが多いです。
幼児期からの経験や努力してきたことの積み重ねで自己肯定感を持っているのです。
優越感ばかりを育ててしまうと、できない問題に対して拒否感を持つようになったり、素直に学べなくなったりします。
このようなことから、当校では入塾の際に誉め育ての具体的方法として「長所シート」作りを行っています。
自分の子どもを誉めるということは意外と難しいものです。
長所が幾つ書けるかも、子育てのバロメーターとなります。
親子の信頼関係が築けていると「豊かな子育て」に変わります。
自然とやる気一杯の何事にもチャレンジしていくお子様になります。