思考力・想像力を伸ばす取り組みはズバリ読書です。文章(言葉)からその世界を想像するのですから、読書ほど想像力を養う取り組みはないと思います。
想像力は思考する力の源だと思います。生徒さんたちを見ていても、読書の習慣のあるお子様は、文字のみの情報を集中して解く(読解)ことが上手です。また、自分の言葉
で説明(表現)する力もあります。
これはなぜかと聞かれると困るのですが、読書により言葉だけでなく様々な知識がインプットされていると、同じ文章を読んでも多様な場面を想起できるからではないで
しょうか。例えば海といっても浜辺や磯、沖合、深海、そこに生息する生物等を知っているかどうかで、想像する海という世界の大きさが変わります。そして様々なジャンルの本(物語・エッセイ・化学・
歴史・伝記等)を読むことで、自然と文章の仕組みや語彙力も身に付いているのです。言葉を知らないと想像することができません。「うちの子、思考する問題が解けません」
「応用問題が解けません」は塾に体験にいらっしゃるお母様がよくおっしゃる言葉です。お子様を見ていると、問題文から想像する力が乏しい、または言葉をイメージ化す
る力が弱いように感じられます。これは何回か同じ問題(国語でしたら同じ長文)を解くことで想像する方法を覚えることができます。コツがつかめると、解ける(思考でき
る・想像できる)ようになります。はじめは短い文章問題から始めます。塾内で使用しているテキストの一つに「読解はせ」は科学の興味深い話を読解のテキストととしてま
とめたものです。楽しい内容なので無理なく読解力が身に付きます。この読解力=思考力・想像力です。
読書によって身に付けた想像力・思考力を顕在化するのはテキスト学習です。テキスト学習で長文の問題を解くための技術や知識を身に付けます。塾ではお子様の到達度別
にテキストを複数冊ご用意しています。基本をしっかり身に付けるものから、難関中学受験の過去問題まであります。難関中の長文問題は、小学生ですと大人の書いた論説
文を読み解く思考力と精神年齢の高さが求められるように思います。これが解けるのはやはり読書経験だと思います。中には、中学受験のテキストを読んで読書経験を上げ
ていくお子様もおりますが..
作文は読書や長文の読解とは逆に、自分で書いた文章から表現する世界を想像する取り組みです。表現したい世界を文章でまとめる過程から思考力・想像力が鍛えられま
す。国語という教科は全体的に思考力・想像力を使います。ですので国語は全ての教科の土台だと感じます。
塾て指導していても、国語の得意なお子様は社会や理科のテキストを自分の力で解くことができます。テキストや教科書を読んで解く力を持っているのです。読書の好きな
お子様はテキストや教科書を読むことを苦にしない傾向があり、長時間の勉強も平気です。
小学校5.6年生になると算数ガ難しくなり、英語も教科としてスタートするので、塾での履修を算数や英語を選ぶことが多くなる傾向がありますが、国語を勉強することで、学習する土台の思考力
や想像力が身につきます。思考力・想像力が育つと集中力も身につきます。また、国語以上に伸びる英語もあまりありません。日本語で獲得できていない語彙は英語に変換できないのです。すので当校では国語を必ず履修していただ
いています。算数のみの学習では目先だけの勉強になってしまうからです。国語で行っている速聴読みは低学年から始めると200冊くらい読破することができます。幼児さん
も文字がよめるお子様は取り組むことができます。年中ごろから取り組みが可能です。自分ではなかなか手に取らないような、名作ばかりを揃えています。読書スビートも
大切ですが、名作を読み味わわせたいと思っています。思考力・想像力は国語の取り組みで伸ばせます。人の人間の能力の基本が思考する力だと思います。そしてこれが文
科省の言う「生きる力」なのです。