皆様ご無沙汰いたしました。3年ぶりのブログ投稿となります。決してブログを疎かにしていたわけではないのですが、現在の大きな教育改革の中、何を基準に塾内のカリキュラムを整えるのか思考錯誤の毎日でした。
また、コロナ禍でオンラインは当たり前のように日常の中に入ってきました。これにより時間と場所という根源的な指標も無くなりました。このような中で学習塾の到達目標はただ単に進学できる学力を身に付けさせせるだけでよいのか、考えさせられました。
目標やゴールを違えてしまっては、もちろん到達地点も変わってしまいます。塾ですから、最低でも教科書の内容が身に着くようにしなければなりません。一昨年教科書の
大改訂がありましたから、私も改訂された教科書を読み、文科省の指導要領も照らし合わせて理解を深めました。文科省は「生きる力」知・徳・体のバランスの取れた力を
育成することを挙げていますが、けれども教科書の中に「生きる力」を見出すことは難しいです。実際は従来通りの知識の詰め込みと変わりないように見えました。むしろ
英単語は小学校で習得する単語数が700語と、脅威の数です。中学社会では人物名だけでも倍以上に増えました。5年後の2029年にまた大改革が行われるので、その前提での
知識の詰め込みなのかもしれませんが、2029年の改革では詰め込んだ知識が活用できるような、アクティブラ-ニングに言われる、思考力・判断力・想像力が養われるよう
になるのでしょうか。世界の情勢や災害の多い近年です。やはり「生きる力」思考力や想像力は子どもたちが生きていくうえでとても大切に感じます。是非身に付けて欲し
い能力です。読解力や応用力はこの思考力の思考する力であると思います。「うちの子応用問題が解けないんです。」は入塾時によく聞くことばです。
それでは思考力をどのように鍛えるのか。永遠のテーマであるように思いますが、当校の思考力の育成のポイントを教科ごとにご紹介させていただきます。
まずは小学生の算数です。泰利学舎の小学算数はは受験に関わりなく、中学受験用のテキストを使用しています。学校の教科書には載っていない、周期算、つるかめ算、
数列、場合の数等が指導できるからです。このテキストは数学の専門の講師に担当させます。算数の仕組みを良く知り、高校までの単元の理解等がないとただ単に難しいテ
キストになるからです。難しいテキストで難しい算数を習うのでは、非常に苦痛です。数学の好きな人から興味深い数学の秘密を習ったらどうでしょう。楽しい算数になり
ます。60分間算数の問題と格闘して、答えが導けたときの喜びを感じて欲しいと思います。
そしてこの思考力を使用するテキストを使いこなすためには、算数の基礎力がなくてはなりません。日頃から計算力を鍛えておくことが大切です。計算力は学校で使用し
ている計算スキルの他にもう一冊ドリルがあると良いと思います。一日1枚程度で良いです。一気に仕上げて終わりよりも、少しずつ積み上げて仕上げるほうが定着してい
ます。その他塾では、100マス計算等の計算問題を取り組みます。100マス計算は処理能力を上げる取り組みになります。毎日行うことと、タイムを計ることがポイントにな
ると感じます。100問最後までやらなくても、1分間や2分間等、個人の計算力の速さによって時間を決めて行えばよいです。毎日行う取り組みには負荷をかけないこと。こ
れが毎日継続できるコツです。継続できると能力になり、繰り返すと潜在的な脳力になります。がんばりましょう。
思考力算数のクラスでは塾の授業時間内での学校準拠指導が難しいです。基礎力が定着していることが求められます。
次回は国語という教科の思考力をお伝えします。