読書好きにさせるには

太田市の塾・学習塾・速聴速読・国語力優先指導・小学受験・私立中学受験・公立中高一貫校受験・首都圏受験・高校受験・大学受験の泰利学舎 塾長ブログ

 

明けましておめでとうございます。

今年も宜しくお願い致します。

 

今年最初のブログの内容を何にしようか迷い、

年末に小中学生の保護者様と面談を行った際に

一番質問の多かった

「自分から本を読もうとしない」

「どのような本を与えたら良いか、わからない」

について、私の考えをまとめました。

よろしかったら、参考になさってください。

 

まずは「自分から本を読もうとしない」ですが、

本を読むことを幼児期に毎日行うと

そのまま習慣化して、

小学校へ行っても、自分から本を読む子どもに自然と育ちます。

 

絵本から書籍の移行、読み聞かせから自分で読むことに

つまづくお子さんもいますが、

その方法はまた次の機会に、

キッズのブログでまとめたいと思います。

 

小学生で読む習慣のないお子様に

世界の名作を与えても、読まないのは仕方ありません。

興味のあるものや漫画本でも構いません。

まずは活字に慣れることから始めます。

 

当校で行っている「読書クラブ」では、

洋の東西を問わず、子どもたちが親しめる人気シリーズから

名作・歴史人物・伝記・昔話と

様々な種類の書籍を読むことができます。

自分では選ばないであろう物語をたくさん読むことは

知識や興味を広げてくれます。

週に一度、習い事の感覚で毎回本を読むことは

読書習慣を作るよいきっかけになっています。

 

では自宅ではどのように本を与えるのか、

どのように興味関心を広げていくのか、

私流ですが、

興味をもったものから、関連のあるものへ

次々と広げていくといいと思います。

 

私の息子は4歳になりました。

塾という仕事をしているので、

息子と関われる時間は限られています。

幼稚園に行く前の、朝の数分が勝負です。

本だけは読んであげようと、

生まれた時から、欠かさず読んでいます。

 

2歳のころは、電車に興味を持っていましたが、

だんだん昆虫や恐竜と移ってきました。

最近では古生物にはまっていますが、

そのきっかけは、図書館から借りてきた本や図鑑でした。

一つのことに興味を覚えたら、それを深めていくと

無理なく興味を広げることができます。

例えば、恐竜→化石→アンモナイト→古生物

こんな感じです。

恐竜だけでも10冊くらいの図鑑や本を読んでいますから、

知識や語彙も自ずと増えます。

 

また、これも図書館で借りたのですが、

落語絵本「寿限無」を読んだら、

それにも興味を示したので、

同じシリーズの絵本を数冊揃えました。

落語の軽快な口調と、江戸の情感、テンポの良い展開が

楽しいようです。

そして、その落語絵本の「ばけものつかい」を読んだら

今度は、ばけもの「妖怪」にはまっています。

姿、形がおもしろいのでしょう。

幼虫や古生物も、変わった形をしているので、

同じ延長線上にあるのかもしれません。

 

妖怪なんてと思うかもしれませんが、

日本の昔話にも妖怪(てんぐ・かっぱ等)はよく登場するので

その知識も必要です。

以前「遠野物語」からの抜粋で読解問題があったのですが、

物語の背景となる土地の神様(精霊)が

まったく理解できなくて、問題文を読むことが「難しい」

といっていた高校生がおりました。

高校生の摸試や大学入試の読解問題を解くためには

幅広い知識が求められています。

 

ですから小学生であれば、様々なジャンルを与えてほしいです。

知識と語彙を増やすためです。

確かに、名作はテーマが重厚であったり、

語彙も大変豊富です。

それを読みこなすためにも

たくさんの知識と語彙があると難しくなく読めるのです。

 

息子は図鑑を読むことで、

カタカナを自然と覚えました。

恐竜や機関車トーマスは

濁音(ガギグゲゴ)〇〇ザウルス・〇〇ドン

長音(トーマス・パーシー・ジェームス)のような伸ばす音

が豊富ですから、

それらを見ているうちに、

名前を知りたい一心で自然と覚えたようです。

 

幼稚園入園前に平仮名、カタカナがすべて読めました。

幼稚園の先生にも驚かれましたが、

詰め込むような文字の訓練は一切なく、

読書で自然と覚えました。

 

またその他には季節のお話を読み聞かせしています。

今の季節でしたらクリスマスやお正月、雪等です。

その中に名作や昔話、伝記を加えるようにしています。

「手ぶくろを買いに」は雪の情景がきれいな日本語で表現されています。

幼児期に本物の名作の言葉に触れさせたいと

意識して読んでいます。

 

最近はファーブル昆虫記の絵本版を

自分で読んでいます。

 

名作と伝記以外は自分の好きなものを選ばせています。

最近はネットで購入できますが、

図書館や本やさんに行くと

これはなんだろうという関心を広げることができるので、

お勧めです。

 

中学生の読書もそこからだと思います。

まずは、興味の持てるものから読みましょう。

 

また、小学生新聞や中学生新聞も

活字に触れる良い機会です。

短い時間で読むことができ、

知識が増え、時事問題にも強くなるので、

是非読んでください。

読書の導入にも良いでしょう。

小学6年生でしたら、中学生新聞を与えます。

社会情勢等、世界観が広がります。

 

写真の落語絵本はクレヨンハウス出版 川端誠作

幼虫図鑑(学研)は持ち歩けるのでお勧めです。

表紙に定規もついています。

この幼虫はこのチョウになるという、かなりグロテスクでありますが、

(私は昆虫嫌いです!!)

子どものために、がんばりましょう~

 

冬休みに親子で読書の時間をとってみてはいかがでしょうか。

 

今年一年が素敵な年になりますように。

心よりお祈り申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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