幼児からの「かず」の指導について

先日、当塾のFacebookで百玉そろばんによる「かず」の指導を簡単に紹介したところ、

お問合せを数件いただきました。

「かず」の認知から計算の移行がうまくいかない。

計算はできるけれど、合成分解(10は1と9、12は6といくつ?)等ができない。

というものです。

 

これはかずを認知する能力を鍛えてあげれば簡単にできます

人は数を認知する力をどのように学んでいくのでしょうか。

まず、1から3、1から5、1から10、1から12、1から20というように

かずを認知する力を拡大しながら学んできました。

ですから1から3がわからないと、5はわかりません。

前段階の数の認識力が前提となって、積み重なるように拡大していきます。

ですから、そろばんやおはじきを使って数字と実数との対応(1は一つ2は二つ)と

数の合成(2と3で5)、分解(5は2と3)を行うとよいでしょう。

 

5よりも大きな数になると、見た目でもわかりにくくなります。

さいころの目は6までのかずをぱっと見た目で分かりやすく並べたものですし、

人類が生み出した数字ローマ数字は5以上の数を5といくつという5進法で表記しています。

6はⅥ、7はⅦ、というようにです。

黄色と赤で色分けされたそろばん(トモエそろばん)は正に5進法を視覚でとらえられる

良い教材です。

「5といくつ」をみなさん抜きにして

いきなり10進法へ進むので、かずの把握が難しくなってしまうのだと思います。

 

大人の10の感覚と幼児から小学校1年生くらいの児童の10という数は

少しとたくさん、くらいの感覚の違いあります。

あせらずじっくりと、かずと向き合ってください。

とくに5から10の合成には時間をかけて指導します。

数の土台、数の基本となる数の概念をを定着させると

その後の大きな数が出てきても自然ととけるようになるからです。

 

ドッツ法はランダムに置かれたドット(数)を把握でき、

高速計算する能力です。

規則正しい数を教えることで(左脳で理解することで)、

それを自分で活用できる能力になります。

ドッツカードを見ているだけでは

数の認知と数式を覚えるだけで終わってしまいます。

四則計算等の計算順序等の

左脳の計算方法とその演習は十分に

行わなくてはなりません。

「ドッツカードを見ていたけれど、高速計算ができない」

というのは、計算力を鍛えていないのです。

 

 

1年生の3学期にでてくる3つの数の計算や

10までの数を3つに分けること(2+3+5など)も応用としてさせるとよいでしょう。

そろばんでなくとも、おはじきや積み木でもOKです。

数を実感させることを大切にしてください。

私は合成分解は身体的な学力と思い根気よく指導しています

 

そのために楽しく取り組めるような工夫として、

自分の息子にはお菓子のボーロをつかって教えています。

10の合成をしたあと、一緒に食べてます(笑)

カルシウムもたっぷりでお勧めです。(上部写真)

 

 

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